第9回 「ドライフルーツ屋さん」「八百屋さん」

毎月4・14・24日に開かれるお縁日には、昔懐かしい露店が地蔵通りに沿って軒を連ね、壮観を呈すると共に江戸情緒豊かな風情の中、10万人とも15万人ともいわれる善男善女で賑わいます。

ドライフルーツ屋さん(井原商店さん)

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とげぬき地蔵 高岩寺さんの境内。洗い観音の右手奥へ入ると、色とりどりのドライフルーツが並ぶ「井原商店さん」があります。いろいろな種類のドライフルーツをまずはお味見からいかがですか?

「健康に良いから、地蔵通り商店街のお客様には最適ですよ」

露店をはじめて10年くらいになる「ドライフルーツの井原商店」さんは、巣鴨地蔵通り商店街の他にも西新井大師や深川、高幡不動、水天宮などの縁日で、雨天以外のほぼ毎日露店を出しているそうです。

健康に良いドライフルーツは、お年寄りのお客様が多い地蔵通り商店街には最適! 取材中にも、常連のお客様が訪れた団体おばあちゃんに「1つ食べると長生きするよ」とお勧めするシーンに出くわしました。

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絶品!つぶつぶドライいちご

取材当日に店頭に並んでいた商品は、さんざし、マンゴパイン、マンゴー、ドライいちご、あんず、白いちじく、クランベリー、クコの実。最近の宮崎ブームでマンゴーもかなりの人気のようですが、食させていただいて感激したのが「ドライいちご」。いちごのつぶつぶと甘~い香が口いっぱいに広がって、病みつきなる逸品です。超人気商品の「マンゴパイン」はマンゴとパイナップルをミキサーで混ぜて作られているそうで、「マンゴパインなんて果物ないからね~」と店主さん(笑)。

「今はチョコレートやクッキーだけど、昔は干した果物がおやつだった」という私の母も、ドライフルーツが大好物。何はともあれ健康に良いドライフルーツ。店頭で味見もできますので、是非ご賞味ください。

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店舗データ

ドライフルーツ 井原商店
・高岩寺境内 縁日以外でも営業

八百屋さん(鈴木商店さん)

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ドライフルーツ屋さんのお向かいにある八百屋さんは、国内の旬の野菜を仕入れて露店を営業しています。バブル崩壊の頃から露店をはじめて、もう20年程。西新井と巣鴨で雨天以外はほぼ毎日営業しているそうです。

旬の野菜や珍しい野菜を仕入れています

「今は競争も激しくなって、いろんなお店で扱うようになったけど、昔からなかなか手に入らないものを売ってるのよ。」

店頭には松茸、銀杏、ゆりね、栗、きぬかつぎ、あみたけ(水煮)・・・秋の旬の野菜が並んでいました。中でも「これ珍しいよ」と教えてくださったのが「ずいき」。生のずいきは「やつがしら」の茎で、干すと「いもがら」になるのだそうですが、私は恥ずかしながらそのいずれの名前も知らず、取材が終わってから調べてみました。

生のずいきは、 だいたいが八頭(やつがしら)という品種の里芋の茎。これを乾燥したものが「いもがら」と呼ばれ、お味噌汁、煮物、和え物に良く使われるそうです。(・・・勉強になりました。)やはり若いお客さんはあまり買いに来られないようで、たまに来ると「おばあちゃんに頼まれた」ということが多いようです。

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古漬けも売ってます

かぶや胡瓜などで自家製の古漬けも作っています。唐辛子が入って彩りも美しく、美味しそう!!日本国内の特産品を厳選して仕入れている鈴木商店さん。日曜日の4の日、開店早々から多くのお客様で賑わうお店でした。

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店舗データ

八百屋さん 鈴木商店
・高岩寺境内 4の日に営業 しています。