第10回 「お花屋さん」

毎月4・14・24日に開かれるお縁日には、昔懐かしい露店が地蔵通りに沿って軒を連ね、壮観を呈すると共に江戸情緒豊かな風情の中、10万人とも15万人ともいわれる善男善女で賑わいます。

お花屋さん

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高岩寺さんの塀沿いに並ぶお花屋さん。
ファンが多く、一度買ったお客さんはリピーターとして何度も通っているとのこと。
今回は幾つか並ぶお店のうち2軒をたずねました。

鉢植えだとかさばるので鉢無しが喜ばれます

今の季節、一般的に売れるのはランやシクラメン。ところが、軒先にはそんな売れ筋とは違った花も目立ちます。巣鴨には遠くから訪れる方もいるので、重くてかさばるものは売れづらいからだそうです。
鉢無しで販売しているのもそんな理由から。鉢がないとコンパクトになるので持って帰るのにちょうどいいのだそうです。
いろんな色のお花を買って、好みの鉢にするのも楽しいですね。
こちらの1軒目に訪ねたお店は、鉢無しで販売し始めた最初のお店なんだとか。

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ご主人に聞いた巣鴨ならではの人気商品

【花咲おもと】
万年青(おもと)に似ているところから名づけたそうです。おもとの花はあまり目立ちませんが、花咲おもとはステキな花を咲かせます。正式名称はオイデスエンペラー。

【お金の成る木】
『金の成る木』ではなく『お金の成る木』。花弁が財布の留め金に似ていることから名づけたそうです。金魚の木とも呼ばれているそうで、かわいい花を咲かせます。正式名称はヒポシルサ。

お金の成る木はお正月に人気の商品。よく売れるので、もうお店に数がない状態。並んでいるもので全部とおっしゃっていました。売切れ必至です!

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2軒目のご主人はお父さんからお店を継いで38年。お父さんの前はよくわからないので、少なくともお父さんと合わせて80年ぐらいはお店をやっているそうです。

巣鴨のお客さんに満足して帰ってもらいたい

お客さんに丁寧に説明して、いいものを売って、お客さんに満足して帰ってもらいたい。買いに来てくれたお客さんにリピーターになってもらい、口コミでさらにお客さんを増やしていきたいと語るご主人。
昔はいろんなところで縁日があったけど、最近では縁日を年に1回しかやらないところがほとんど。質の悪いものを売るお店もあるそうです。
巣鴨では月に3回も縁日があるので信用が大切。当然傷んだもの、質の悪いものは売ったりしません。そんな商品にならないものは、サービスであげてしまうこともあるんだそうです。
ときには「買ったものは悪かったけど、もらったものがよかったよ。」なんてことも。花は生き物なのでそういったこともあったりするんですね。